皆さんは”曲げわっぱ”についげどれぐらいご存知でしょうか?
”ご飯をおいしく食べられる木でできたお弁当箱”として徐々に広まってきている曲げわっぱ。実は日本の伝統工芸品なんです。
今日はそんな知られざる曲げわっぱの特徴やメリット、デメリットなどをご紹介したいと思います。
「毎日のお弁当をもっと美味しく食べたい」「曲げわっぱについて詳しく知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
曲げわっぱは日本の伝統工芸品
曲げわっぱとは、伝統的な木工技法「曲物(まげもの)」の技術を駆使して、スギやヒノキなどの天然の薄い木板を曲げて作った円筒系の箱のことです。(曲げわっぱの「わっぱ」は、”輪の形をした入れ物”のこと)
日本各地で作られる伝統工芸品で、地域によって呼び方が異なります。
お弁当箱の他、お皿やお盆、米びつ、ひしゃくなど、様々な物が作られています。
天然の木をそのまま使っているので、美しい木目と自然な木の香りを楽しむことができます。また天然の木の力で殺菌作用や通気性、吸水性などに優れているため、冷めたお弁当でも美味しく安全にいただくことができます。
使えば使うほど味が出てくる、見た目も機能性も兼ね備えたお弁当箱、興味が湧いてきたのではないでしょうか?
曲げわっぱのお弁当箱の特徴・魅力
見栄えが抜群!
まずは何と言っても見栄えがいいのが特徴。食べる人にとってはもちろん、作る人にとっても嬉しいポイントですね♪
よく「詰めるのが難しそう」とおっしゃる方がいますが、案外難しくないんです。
彩りに気を付けながら、ご飯→大きいおかず→小さいおかず の順に詰めていけば、あっという間に素敵なお弁当が完成します☆
冷めたご飯もとても美味しい
天然の木でできている曲げわっぱは、木が常に呼吸しています。
ご飯から出る余計な水分を吸収してくれるので、ふっくらとした美味しさを保つことができる優れものです。
またほんのりとした木の香りを楽しむこともできるので、学校やオフィスに居ながらも自然を感じてお食事ができそうです。
天然の殺菌作用・吸湿性でご飯が腐りにくい
天然木の殺菌作用・吸湿性の相互作用で雑菌が繁殖しづらい特徴があります。
「曲げわっぱに入れたご飯は2日間腐らない」という噂があるほど!
もちろん夏場は特に、腐らないようにする対策が必要ですが、それでも抗菌力が備わっているのは嬉しいポイントですね。
軽くて丈夫
木でできているため「弱そう」というイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし曲げわっぱはとてもしっかりした作りになっているのでとても丈夫!長い方は20年、30年と同じわっぱ弁当を愛用しているそうです。
またとても軽いので持ち運びにもいいですね。
使えば使うほど良い味が出てくる
曲げわっぱは天然の木でできているため、使っていると色味が落ち着いてきたり、風合いが変化してきたりします。
そのため長く使うほど愛着がわき、風合いの変化を楽しむことができます。
わっぱ弁当の注意点
電子レンジ・食洗器は使用不可
曲げわっぱは天然の木材なので、電子レンジや食洗器の熱や刺激に弱いので注意が必要です。(ヒビ割れの原因になります)
しかし曲げわっぱに入れたご飯は冷めてもびっくりするぐらい美味しいのです!
なので曲げわっぱを使う際は、温めずにそのままの温度で召し上がってみてください。
冷蔵庫・冷凍庫は使用不可
曲げわっぱに使用されている天然の木はずっと「呼吸」をしています。冷蔵庫や冷凍庫に入れてしまうと呼吸の妨げになったり、乾燥・縮みによりヒビが入ってしまう原因になります。
短い時間の冷蔵であれば大丈夫かもしれませんが、なるべく避けるのが無難でしょう。
漏れやすい
曲げわっぱのお弁当箱には、容器を密閉する内蓋などがついていないため、汁気のあるものは傾けると漏れてしまう可能性があります。
汁気の少ないおかずを詰めるなどの工夫をすることで対策しましょう。
【白木のみ】食器用洗剤を使えない
白木の曲げわっぱは塗装がされていないため、洗剤を吸ってしまい傷みの原因になります。
ほとんどの汚れは水やお湯、布でふき取ることで簡単に落とすことができるので大きなデメリットにはなりませんが、誤って他の食器と一緒に洗わないよう気を付けましょう。
また漆塗りやウレタン塗装のものは中性洗剤を使用して問題ありません◎
曲げわっぱのお弁当箱を使ってみよう!
いかがでしたでしょうか?
職人さんが一つひとつ手作りしている曲げわっぱのお弁当箱。曲げわっぱのお弁当箱を使っていると、学校や職場で「そのお弁当箱素敵ですね。」と声をかけられるかもしれません(^^)
ステンレスやプラスチックなどの一般的なお弁当箱と比べるとややお値段が張りますが、その分美味しく楽しいランチタイムを彩ってくれるのが”曲げわっぱ”です!
少しでもいいなと思った方は、ぜひ私と一緒に曲げわっぱのお弁当作りに挑戦してみませんか??